ASIAN KUNG-FU GENERATION / マジックディスク について

マジックディスク【初回生産限定盤】

マジックディスク【初回生産限定盤】


ざっくりと感想をば書きます。


これは、アジカンが大人になったことを宣言するアルバムだと思います。


まず、音楽の幅はぐっと広がりました。
様々な楽器を取り入れたり、リズムもかなり面白いのを叩いてます。
ギターアレンジがちょっと拙い気はしましたが(汗)


歌詞については、より深くなったように思います。
抽象的に突き刺すような言葉じゃなく、具体的に包み込むようなかんじというか・・・うーん…。


・・・と、ここまで色々書いてきたんですが、
正直に言うと、僕はそこまで感情移入ができませんでした。


なんだか普遍的な愛とか、世界とか世代とか、
テーマが大きすぎてあたまでっかちな印象があるんです。
灯台もと暗しっていうか。
そんなに風呂敷をでかくすると、これから音楽をするのが
どんどん窮屈になるんじゃないかな〜とちょっと心配です。
アジカンはデビューからずっとシーンでの立ち位置とか目的意識を
明確に持ってやってきたバンドではあるけど、
最近ちょっとそれを気にしすぎな気がします。

「未だ見ぬ明日に」はノーコンセプトなのに
とてつもなく素晴らしくて謎の説得力に満ちていたんです。

そういう純粋な音のカッコ良さとか、
バンドの強固なアンサンブルとか、立ち返ってほしいなぁ。



いやぁ、アジカンは僕がいちばん最初に惚れたバンドなので、
逆に厳しい目線で書いてしまいました(汗)
きっとアジカンはまた新たなスタートラインに立ったばかりだと
思うので僕は応援し続けます!長くなりましたがではでは。