すとーりーず/ZAZEN BOYS

すとーりーず

すとーりーず


結果発表を待つ間僕を支えてくれたのはZAZEN BOYSの最新作でした。
実に4年ぶり、5枚目のフルアルバム、僕はめちゃくちゃ好きです!


色々な試みをしてますが、バンドサウンドは総じてポップだし、
何より向井秀徳のパーソナリティが爆発しております。


これまでのZAZEN BOYSは「キワキワでカッコいいこと」を重要視していて、向井秀徳個人としての人間臭さは敢えて消していたような印象がありました。


僕は、「弾き語りではあんなに歌心を出してるのにもったいな〜」とちょっと感じてました。


しかし本作では、意味不明で感覚的な言葉ひとつひとつから、彼の人懐っこさ・人間臭さが滲み出てくる気がします。


それを伝統芸とも言えそうな鉄壁のバンドアンサンブルが組み合わさることにより、言葉とサウンドが良い化学反応を起こしています!


特に、はあとぶれいくやすとーりーずのような歌心をZAZENで解禁したことは、僕はすごく嬉しいです。


これまでの焦燥感やキワキワな感じはなくなったかもしれないけど、まさしくTHIS IS MUKAISHUTOKUな作品だと思います。


しかし、コードをハッキリ鳴らさない、サビもないような音楽なのにこんなにもポップに響くというのはとんでもないですね。


ちなみにジャケットは立川志らくのトレースということで、
何となく落語研究会的にも取っつきやすい作品だと思うんで、気になる方はぜひどうぞ(笑)